2012年7月14日土曜日

ケンタロウ2冊比べ読み『ケンタロウのすごくシンプルなごはん』v.s.『ケンタロウの日の出食堂』


「男子の好きなガッツリ系も好きだけど、そんなのたまに店で食べればいいし、
普段の家の食事は太らなそうな料理がいい」と、思います。個人的には。

だけど、やっぱり男性に絶賛されるような料理もたまには作って、
「あたしだって作ろうと思えば作れんのよ」と示してみたくもありまして。
今回はガッツリ系料理人代表(?)の、ケンタロウさんの本を2冊。




ケンタロウのすごくシンプルなごはん (GAKKEN HIT MOOK)

こちらはタイトルの通り、半分くらいは「(調味料は別として)メイン食材は1~2つだけ」みたいな、 シンプルな料理が載ってます。
(残りは、調理はシンプルだけど材料がちょっと凝ってたりします)
ちぎったキャベツをアンチョビメインの調味料で和えるだけのサラダ、とか。
焼いた厚揚げにナンプラーや青唐辛子のタレをかけるだけ、とか。
ステップも2~3個くらいで、確かにシンプル。
おいしそうではある。
調味料の組み合わせも、「それはたしかにいいね!」と思える。


けど、もし料理が得意な人に対しての
「こんなシンプルな料理こそ腕の見せどころ」というような本だったら、
やっぱり火加減だとかそういう微妙なところが詳しく書いてないと、
ただの簡単ごはんになっちゃうんじゃない?という気がします。
「よくある調味料だけどちょっと面白い組み合わせでおいしい♪」くらいだと、あんまり買ってもらえないんじゃないかなぁと
勝手に心配してしまったり。
なので、対象は料理初心者の方かなぁ。
だとしたら、一つ難点をあげるなら、プロセスも写真のっけて丁寧に書いてあったほうがよくない?とは思います。


表紙のデザインや中の写真はおしゃれです。
「ほうれん草のバターソテー」なんかがかっこいい皿にのってかっこよく撮られていると、
なんとなく「すげーおいしそう!」ってなるよね。
それは作ってみるとふつうのバターソテーなのかもしれないけど、
初心者の方に、「なんかこのかっこいい料理、自分でも作れそうだし作ってみたい!」と思わせるパワーが
本のおしゃれさに宿っているのではないでしょうか。


この本で作ってみたのは

ピリッとにんじんサラダ


ピーラーで薄く切ったにんじんにオイスターソースベースの味付け。
確かに簡単で、おいしい。




ケンタロウの日の出食堂 (ベネッセ・ムック)

料理超初心者以外の人にはこちらのほうがおすすめ。

「もしケンタロウがお店を持つとしたら…」ということで、
ケンタロウの食堂をイメージしたレシピが「季節の定食」「ランチ」「まかない」「宴会」の設定でたくさん載ってます。

ケンタロウの料理って「家庭的」と「男の料理」の中間的なところが魅力なので、
定食屋というシチュエーションはいかにもぴったり。
がっつりした料理だけど、外食にしては野菜がたっぷりという感じの写真に、
おなかがすいてきます。

定食屋という設定なので調味料もどの家にもありそうなものばかり。
調理道具もシンプル。(『シンプルなごはん』にはミキサーなんかも出てくるけど、どの家庭にもあるってわけじゃないよね)

「だしの取り方」「イカ、エビのさばきかた」なんかも載っているので、
「普通の家庭料理がおいしく作れるようになりたい」っていう人にもぴったり。



この本で作ってみたものは…


豚ハンバーグのきのこソース



こんな大きなハンバーグ、普段作ったことない…
味付けはバター醤油ベースのオーソドックスなものでしたが、
蒸し焼きにするのでふっくらしておいしかったです。

写真には写ってませんが、定食屋というシチュエーションだけあって、
サイドメニューも一緒に提案されてるところもいいところ。

いつも小さめのハンバーグをたくさん作ってオーブンで焼くんですが、
大きいハンバーグを分けっこして食べるのも楽しい。
また作りたくなる味でした。



 

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